ネックレスや指輪などを付けると、肌が負けてしまって荒れる方がいますよね?
これが代表的な金属アレルギー(接触性金属アレルギー)です。
しかし金属アレルギーは目に見えない形で、
いつのまにか全身に影響を及ぼしていることがあるのです。
いつ起こるか?
それはわかりません。生まれつきの方もいれば、ある日突然起こる方もいらっしゃいます。
人体のメカニズムを狂わせることから、肥満、糖尿病、自閉症、発癌、老化などとも
無縁ではないという見解も出されています。
具体的な病名としては、掌蹠膿疱症、扁平苔癬、皮膚炎などの
歯科金属疹(遅発性金属アレルギー疾患)が挙げられます。
口の中の金属、つまり歯科用金属は、大変過酷な環境のため、イオン化して溶け出しやすく、
唾液、口腔細菌、血液などのタンパクと結合して抗原性(アレルギー性)を持つようになります。
特に口腔内に2種類の金属が存在した場合、
質の良くない方の金属(イオン化傾向の高い金属)の溶けるスピードが加速します。
以下は金属アレルギーを起こしやすい金属のパッチテストした結果です。
なんと、1位のアマルガム〜5位のクロムまで、
すべて歯科でよく用いられている金属ばかりなのです!
一説によると、長年にわたり、日本では歯科用金属を口腔内に用いてきたことで、
多くの人が金属イオンに触れた結果、感作され(アレルギーを起こしやすい状態になること)て、
全国的に金属アレルギー患者が増えているのではというものもあります。
特に保険治療でよく使われる、12%金銀パラジウム合金というものがあるのですが、
これはアレルギーを起こしやすい成分であるパラジウムとスズが含まれています。
ちなみに、歯科治療にこの金銀パラジウム合金は日本以外で使われていません。それが何を意味するか?
それではそれぞれの成分や、特徴についてご説明いたします。
利点:光の透過性が歯に似ており、
抜けるような美しい白さを持つ。
審美性が高い素材。とても硬い。
色が変化せずいつまでも美しい。
欠点:ある程度厚みが必要なため、歯を削る量が多い。
利点:歯に近い硬さで割れにくい。
色に多様性があり、様々な色の歯に
対応できる。
手頃な価格。
欠点:プラスチック成分に色素が沈着するため、色が変化し、
つやがなくなってくる。だんだんすり減ってくる。
利点:非常に固くて、丈夫。
土台の色を隠し、白さを出すことができる。
セラミックと組み合わせたり、
強度があるのでインプラント支台に用いる。
欠点:非常に固いので、一度装着すると
外すのが大変である。高価。
利点:保険なので安い。
リペアが簡単。
保険外の物もある。
欠点:着色を起こしやすい。
強度がほかのものに比べると劣る。
金属のかぶせ物のやり替えなど、気軽にお問い合わせください。