インプラント治療とは、歯のなくなった場所にチタンの人工歯根を埋め込み、
かぶせ物をつける治療法です。
埋め込んだ後は、自分の歯と同じように噛めるので、全国的に多くの患者さんがインプラント治療を受けています。
入れ歯やブリッジと、このインプラント治療の違いはなんでしょうか??
それは、いくつかの理由がありますが特に大きな違いは
部分入れ歯やブリッジは、歯の無くなった所を補うために、残りの健康な歯を削ったり、
針金(バネ)をかける治療法です。
特徴はそれぞれ以下の通りです。
このように、それぞれ一長一短の特徴があり、「歯がなければインプラント」というわけでは決してありません。
患者様にあったものを入れるのが一番であると、私は思っています。
しかし事実として、削られたり、針金をかけられた歯には、大きな負担がかかります。
何も負担が無い状態の10倍以上の負担がかかっているとも言われています。
歯には、それぞれが負担できる荷重(力の強さ)が決まっています。
負担オーバーの状態が続くと、やがて折れたり、ぐらついて抜けたりします。
そのためブリッジのために削られた歯や、部分入れ歯の針金をかけられた歯は、
そうではない歯と比べると寿命が短い傾向にあります。
するとどんどん歯の無い部分が広がりやすくなり、
多くの歯を失ってしまう結果になることも考えられます。
歯をないままにしておくことは、絶対に一番ダメな方法です。
残りの歯への負担が大きすぎるので、早期に他の歯がどんどんやられていき、
歯並びやかみ合わせも変化してしまいます。
イラスト・写真:ノーベル・バイオケア・ジャパンより提供